会社は一人でも作れるのか!会社設立の流れを解説

2017年 12月14日

「会社」とはたくさんのお金が必要であり、また設立するには複数の人が出資する必要があると思われるかたもいますが、一人で設立することも可能です。
今回は、会社を設立する流れを確認してみましょう。

まずは会社情報を決めましょう

会社を設立するためには、まず会社の基本情報を決めておきましょう。具体的には以下の項目になります。

・会社名(商号)
・会社の所在地
・事業の目的
・資本金の額
・決算月

会社の所在地は自宅でも問題ないです。また、資本金の額は1円でも可能です。ですので、資本金のために資金調達を行う必要はありません。
ただし、会社設立の登記費用として、20万円前後を見込んでおく必要があります。
また、事業の目的は設立後すぐに行う事業だけでなく、将来的に行いたい事業も含めて考えておきましょう。

印鑑の準備

会社では様々な書類に印鑑を押しますので、用途に応じた印鑑を用意しておきましょう。
具体的には、会社の代表者印、会社の角印、銀行印になります。印鑑の作成は日数を要し、使用することも多いので早めに注文しましょう。
また、設立手続きの際に個人の印鑑証明書が必要ですので、個人の印鑑も作成して印鑑登録を済ませておきましょう。

定款の作成と認証

会社の設立に必要な書類として、まずは定款を作成します。
定款とは会社に関する決め事をまとめたものです。
記載事項は、上記で挙げた会社の基本情報や発起人、株主構成などです。
作成した定款は、公証役場にて公証人の認証を受けます。
なお、定款の認証に際して収入印紙4万円、定款認証手数料5万円、謄本交付手数料数千円がかかります。

資本金の払い込み

定款の認証後、発起人個人の銀行口座に資本金の払い込みを行います。
このときに払い込みの証明として、銀行の通帳の表裏の表紙、払い込み金額のページをコピーします。

法務局への提出書類の作成

次に法務局への提出書類の作成を行います。
提出書類の例としては、以下のとおりです。

・株式会社設立登記申請書
・定款(公証役場で認証を受けたもの)
・設立時取締役等の就任承諾書
・設立時取締役等の本人確認証明書
・払込みを証する書面
・印鑑(改印)届出書
・印鑑登録証明書
・印鑑カード交付申請書

これらの書類をまとめて法務局に提出します。なお、法務局への書類提出日が会社の設立日となります。
通常は提出日から1週間程度で登記が完了し、法人設立の手続き完了となります。

まとめ

以上のとおり、会社設立の流れを確認しました。
このように、会社を設立するには1人だけでもできますし、外部に手続きを依頼しなくてもご自身で行うことも可能です。
ただし、提出する書類や面倒な手続きが多くあります。
また、設立時の基本情報をどうするかで今後の経営に影響することが多々ありますので、ご自身で設立するよりも専門家にご相談される方がいい場合も多くあります。

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