2021年 02月01日
コロナ禍の影響で急速に普及してきたテレワークですが、テレワークを生かすためにはまず目的を明確にし、会社と社員で認識を統一しておく必要があります。制度の運用の土台づくりをしておかないと、テレワークにより生産性が上がる場合ばかりでなく、下がってしまう場合もあります。
出社勤務と在宅勤務の比較をしてみます。
メリット=M デメリット=Dで表示
① 通勤に関して
M、通勤時間がかからない、 時間のゆとりができる
通勤の心身の疲労は感じない
D、運動不足になりやすい
オンオフの切り替えがしにくい
② 人間関係に関して
M、在宅は気遣いからの解放 出社は身だしなみに気を遣う 出社は雑談、談話による息抜き 出社は他者理解
D、在宅は身だしなみが気にならない 在宅は孤独感、疎外感、真意伝達の困難さ 出社時の人間関係のわずらわしさ
③ 生産性に関して
M、在宅では自分の業務に集中できる 出社ではチームで助け合いができる 出社では連絡も密にできる
D、出社時は雑用で仕事が進まない時も 出社では会議や打ち合わせが多い 在宅では困りごとを相談しにくい
在宅ではチームの状況が把握しづらい
昨年の5月に行われた民間の大規模調査では、7割近い人がテレワークを今後も続けたいとしており、年齢の低い人ほどその比率は増えています。 テレワークを生かす3つのポイントは
①目的の共有化……生産性向上を目指し、適切な労働時間管理、信頼関係の構築でルールを遵守
② インフラ&制度整備……ネットワーク環境、セキュリティー対策、紙からデータへの移行、運用ルール策定
③ コミュニケーション……メンバーの進捗状況の共有、相談態勢、心身ともに健康で働ける環境作り